ココナッツは鳴らしたくなる、ではグレープフルーツは?
民衆の敵民衆の敵
(2006/12/14)
ベリル・マーサー/ジョーン・ブロンデル/ジェームズ・キャグニー/ジーン・ハーロウ/エドワーズ・ウッズエドワーズ・ウッズ|ウィリアム・A・ウェルマン|ウィリアム・A・ウェルマン

商品詳細を見る


 ジーン・ハーロウが美人なのかよく分からない…


 ジェームズ・キャグニーが一番カッコイイ映画。『ミスタァ・ロバーツ』の椰子の木命な館長もお茶目でいいですが(というか、この人のもう一つの特技であるミュージカル関係の映画、見たことないんだよなぁ;)当時のギャングはみんな彼の真似っこをしていたというのも頷けます。


 よく回る舌と頭で暗黒街を駆け上っていくギャング達のお話ですが、彼演じるトム・パワーズが素敵。ロバート・デ・ニーロが演じてるような爆発を起こして電話線で首を絞めたりするようなタイプじゃないんです。イラついているときも不敵な笑みを口元に浮かべ、怒鳴ったりしない。なのに次の瞬間突然相手も撃ち殺してしまう。有名な愛人の顔にグレープフルーツを押し付けるシーンも、まるでこうするのが当たり前だといわんばかりのさりげない手つきで果物をとって、グシャっと押し付ける。顔つきは変わっていない、けれど、内面では凄まじいばかりの憎悪が篭っている。そういえばこの場面はジョージ・ラフトが『お熱いのがお好き』でパロディしてますね。押し付けるの失敗してますけど(苦笑)

 ゴシップにまみれ26歳で急死したジーン・ハーロウはキャグニーの愛人役。毒婦と呼ぶにふさわしい妖艶さです。



 この時代の映画に共通する、どこか淡々とした空気が好きです。良くも悪くも疲れないですむから…勿論ギャング映画だから、この時代にしてはそれなりに暴力描写もあるけれど、銃撃シーンも殆んどは影だとか(銃声が響き、直後相手の身体が崩れ落ちてピアノの鍵盤が鳴るとか、この手の描写のハシりじゃないでしょうか)風情があるって言うんでしょうね、こういうの。


 『暗黒街の顔役』同様最初と最後に啓発文句がくっついてますが、これもかなり怪しいなぁ(笑)尤も、こちらは物語的には善なるお兄ちゃんと悪の弟という対立構造を作っていますが。でも最後に更正しちゃうし、あながち嘘とはいえないのかもしれない…
 少年時代の子供たちはとりわけ貧乏だったわけではないように思えます。ただ周りの大人が悪かった。悪事をそそのかす不良や、無関心な親など…だから時代が悪いのだ、世間が悪いのだ、という結論へ持っていくべきなのでしょうが、そんなの、ねぇ(苦笑)お兄ちゃんの如く立派に育ってる人も居るわけだし。
 

 ギャング映画の代表作とも言われるこの映画。それにしてもこの時代のギャング役の俳優さんは小柄な人が多いですね…

テーマ:昔の映画 - ジャンル:映画

【2008/08/26 23:55】 | DVD | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
闇の子供たち
 『闇の子供たち』(2008)
 監督:阪本順治
 出演:江口洋介 宮崎あおい 妻夫木聡



 阪本監督を見てきた!とミーハー根性丸出しで叫びつつも、少なくとも夕食を殆ど食べられなくなるほど疲労困憊、蟠りが残ったことは確かです。ご飯が食べられなくなったのなんて二年位前にピーター・グリーナウェイ監督の『コックと泥棒、その妻と愛人』を見て以来の話ですよ…あれは直接的に食物に関することだったから仕方ないかもしれないけど、どれだけ自分軟弱なの…
続きを読む

テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

【2008/08/25 22:50】 | 映画館に行った | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
わたしのかみさま
 噂で聞いたとおり、シャイな感じで、それでも根っこに堅い何かを確信しているような、そんな人でした。もう、何も言えない。凄く、感激しました。


 『闇の子供達』を観にいってきました。小土井の尊敬する阪本監督の舞台挨拶がありました。「映画と監督、どっちが目的なんだ」と母に笑われましたが、笑うがいいさ!自分の胸に響く、心服した映画を撮る監督さんの言葉をナマで聴きたいと思うくらい、許してくださいよ…
 わが娘のオタク的のめりこみ具合を見てそのうち新興宗教にはまったりしないかと常々心配している母ですが大丈夫です私は無神論者です。


 映画の感想etcはまた明日以降にでも…とりあえず、今日の晩御飯の食が進まなくなるような映画だったということだけは言っておきます。
【2008/08/24 01:19】 | 日常 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
山道を上って記念撮影して温泉入って筋肉痛起こすだけの甲斐性
 明日からちょっと山に登ってくるので二、三日ブログはお休み。雷に打たれたり樹海に迷い込んだり熊に襲われたり体力不足で行き倒れないように(切実)頑張ってきます…;;

 とりあえず長距離バスのお供に「八甲田山死の彷徨」は縁起でもないので家に置いていくこととしました。
【2008/08/17 15:11】 | 日常 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
それいけラット・パック
七人の愚連隊七人の愚連隊
(2003/10/03)
フランク・シナトラディーン・マーティン

商品詳細を見る



 さっきまでピーター・ローフォードの伝記を読んでいたのですが…こういう類の本は話半分に信じておくべきだというのは知っているものの…(震)
 この映画の公開は1963年。ちょうどJFKが暗殺された年。シナトラ一家に参入していたローフォードは映画に姿を現すことなく、代わりにビング・クロスビーが登場しています。
 シナトラの家を来訪する予定だったJFKがマフィアとの繋がりを危惧した弟で司法長官だったボビーに止められ、近所のクロスビー家に滞在したという事件は結構有名な話ですが、そのときどうやらシナトラは、JFKの妹と結婚していて双方のパイプ役だったローフォードに激怒し縁を切ってしまったそうで。クロスビーを映画に招いたのは彼らがクロスビーを尊敬していたこと以外にもローフォードへのあてつけも含めてのことである云々…

 そんな橋田壽賀子のドラマに出てきそうな位えげつない!と思いつつも、今からシナトラの伝記をゆっくり読んでまた多角的に考えられたらな、と(こっちも結構胡散臭いけど…)。



 さて映画の話。シナトラ一家の魅力といえるショー、ミュージカル的な雰囲気を味わいたいのなら『オーシャンと11人の仲間』より先にこちらをお勧めします。全編に渡ってシナトラ、ディーン・マーティン、サミー・デイビスJr、ビング・クロスビーと20世紀アメリカ音楽史に名を残す男たちが歌う、歌う…これだけでも十分楽しいです。

 身内ネタを連発し、観客が楽しむ以上に本人たちが大はしゃぎしてる。こういう内輪の映画っていうのは、まさしくベガスでショーが行われて、生身でスター達と触れ合える機会があったような時代だからこそ出来たものなんじゃないのかなぁ、と思ってしまいます。スクリーン越しで見るのと、ナマの姿や歌を肌で感じて一体感を味わうのとはやっぱり違う。勿論そんなことを出来たのは一部の特権階級の人たちだけでしょうが、それはすなわち芸能人という存在自体も雲の上のものであったということ。現代のスターにオーラがないのではありません。メディアが発展して彼らの私生活が身近なものとなり、私達が雲の上を見るというような感覚をなくしてしまったからなのでしょう。


 近いようでありながらやっぱり遠い存在の人々は、自分達が楽しいから映画を作る。ロビン・フッドをモチーフに、刑事コロンボ、基ピーター・フォークを敵に回しシナトラ一家が大暴れ。あのオチも個人的には可愛くて好きです。現代映画でああいうことやったら非難轟々になりそうですが…ギャング映画だけど血生臭いシーンは殆どなく(銃をぶっ放したりはしょっちゅうですが)楽しい、ほんと平和…


 サミーがタップを踏んでみたり、シナトラ&マーティン&クロスビーの「style」とか、チョイ悪オヤジここに極まれりでワクワクしてしまいます。メンバー総出で歌い踊る「Mr.Booze」とか、最高!しゃしゃり出るマーティンにツッコミを入れてるクロスビーとか、いざ何か言えといわれても言葉が出てこないでシナトラにどつかれるマーティン(アルコールの罪を訴える歌なのに明らかにへべれけ)とか、もうこれは殆どアドリブなんじゃないかと思われるシーンが多々あり、本当に楽しそう。見てるこっちも楽しい。


 内輪の映画もこれくらいハッチャケてれば、私は好きですよ…『オーシャンと〜』が元ネタになってるジョージ・クルーニーの方の『オーシャンズ』シリーズとか、ジュード・ロウやジョニー・リー・ミラーなどナチュラル・ナイロン一味が作ってた『ロンドン・ドッグス』とか、とっても面白かった。

テーマ:昔の映画 - ジャンル:映画

【2008/08/16 23:16】 | DVD | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
前ページ | ホーム | 次ページ